「…おいで…?」

助手席のドアを開けて手を差し出す。

そっと手を添えて車を降りる。

手を繋いだまま、智はすぐ横にある家の鍵を開ける。

「…おじゃましまぁす…」

おそるおそる足を踏み入れる。

玄関を入ると広いリビングと台所。

その横にある階段を上がって行く。

ホテルのスイートルームみたいな広い部屋が一つ。


左側には大きなソファとテーブル。


右側にはキングサイズのベット。

ソファ側の扉を開けるとお風呂とトイレと洗面所。

ベット側のドアの向こうには部屋があり、客室っぽくなっていた。