「ちょっと!!アイ!?聞いてる!?」

「…え…?あ…ごめん…ボーッとしてた…」

「も~!まぁアイがボーッとしてんのはいつもの事やけどね!!聞いてなかった罰として今日付き合ってね!?」

「あ~…はいはい…」

断るのが面倒になったあたしは渋々OKした。

レイチャンが行きたがっているのは大阪で最大級のホストクラブ。

智と別れてからホストなんて関わる事が無かったから…。

…と言うより…。

あたしは真希以外の店の女の子とあまり仲良くなれなかったから…。

飲みに誘われる事も無かっただけやけど…。

レイチャンは真希と入れ違い位にお店に入って来た子。

あたしと同じ21歳。

年が同じで、同じテーブルに付く機会が多くて仲良くなった。


…まぁ…1回位良いかな…。


…なんて…。

この1回の油断が…後々、後悔するんだよね…。