「…イ…アイ…?…アイ…!?」

「…は…はいっ!?」

レイチャンの声で我に返る。

「も~!!人の話ぜんぜん聞いてナイやん!!」

「あはは…ごめん…」

「…そんなに気になる…?」

「えっ!?」

…もしかして…バレてる…!?

「…はぁ~~…。そんなにオーナー気になる…?」

「え…?…あ~…」

…智の事か…。

「…何かあった…?」

「え?…ううん…特には…」

「…ふ~ん…?」

何か言いたそうなレイチャン。

戻って来た葵が"そろそろ帰る?"と切り出した。

「え~~!?もぅ!?」

思いっきり不満がるレイチャン。

「俺の…客来るみたいやし…?」

「別に葵おらんでも良いも~~ん!!勝手に飲んでるから!!」

「そぅ?」

レイチャンの意見をあたしに確認する。

「あたしは…帰るよ…?」

「え~~!だってまだ飲んでナイやん!!」

「ん~~…でも今日は疲れたし…」