「智くんも大変やな…でも…一緒に居たら…また美咲は同じ目に合うかもしれんねやろ…?」

美咲の母親の鋭い一言。

言い訳なんか思いつかへんし…正直に話すしかない…。

「…正直…絶対に大丈夫とは言い切れ無いです…」

俺のセリフに"やっぱり"と言った様な表情を見せる。

「…それやったら…美咲じゃなくても良いんじゃない…?…智くんやったら…他にいくらでも居るでしょう…?」

このセリフには驚いた。

…美咲じゃなくても…?

これって…"別れてくれ"って言われた様なものやろ…?

「じゃあ…そうさせてもらいます…」

そう言って母親を見ると…さらに驚いて言葉を無くしていた…。


俺は少し笑ってこう続けた。