子豚
「ハァ…ハァ…ここまで逃げれば、大丈夫よね…」


『火事場の馬鹿力』とはよく言ったものである。
まるで短距離選手のようなスピードで、3人は熊のいた場所から逃げだして来た…



3人……?



てぃーだ
「あれ?シチローが居ないわ?」


ひろき
「シチローだったら、クマ見た時に気絶して、ひっくり返ってたよ。」


てぃーだ
「ええ~っ!じゃあ、まだ熊の所にいるの!」


子豚
「可哀想に…きっと今頃、熊に食べられてるわ…」


他人の事は、すぐ悲観的に考える子豚だった…


てぃーだ
「縁起でもない事言わないでよ…熊も、もうどこかへ行ってるだろうから、戻ってみましょう。」


3人は再び、熊と遭遇した場所へと戻って行った。