* 「結衣、どうしたん?今日遅刻してたやん」 昼休みになると夕夏が心配してあたしのところにやって来た。 「あのね…」 あたしは昨日からのことを全部話した。 「あははっ!それは大変やったなあ」 夕夏は高らかに笑った。 「もうっ。笑い事じゃないんだからね!」 あたしは、ぷうっと頬を膨らませた。 「ごめんごめん、でもその双子って、めっちゃモテるらしいで」 「うーん…、確かに顔はかっこよかったけど…」 あたしは二人の顔を思い出した。