「さっきの話は…ほんと?」

『ああ』


「葛城さんとフユが兄弟になるってことも?」


『ああ。…嬉しいだろ?玉の輿にのれるんだから。桜庭家の嫁になるんだ。十分玉の輿さ』




バチィーンッッッ

アキの右手が凄まじい音を立てて、おれの頬を叩いた。頬がジリジリと痛む。



怒りを抑えて、…泣いていた。




また…泣かせたのか、おれは。


やっぱり…アキの前から
居なくなったほうがいいんだ。