「苦しかったわね、フユ」 アキのお母さんが母さんと被る。いつも君付けで呼ぶのに、呼び捨てにしたからだろうか。 …母さんにそっくりだった。 アキのお母さんの温かさが、おれの心にじわじわと染み込んでくる。 銀髪に染め‥変わってしまったおれを、抱き締めてくれる。 ‥自分の息子のように。 『すいません。‥大丈夫です』 落ち着きを取り戻し、おばさんから離れる。「そう」とだけ言って離してくれた。 『美味しかったです。ありがとうございました』 「ううん。お父さんと、何かあった?」