「昨日、アキちゃんオレに全部話したんだけど覚えてないっか」


えぇえええぇえぇえええぇ!?

あたしそんなこと…話したの!!??


目から火が出そう‥‥。



「二人の様子だと、そうだよね」

「…はい」


「でも負けないから」

「なにを?」


「桜庭からアキちゃんを奪ってみせる。オレ、アキちゃんに惚れたから」



一瞬、飲んでいたカップを落としそうになった。

葛城さんがあたしに惚れるなんて


そんなことあるはずがない…。



「本気だから。アキちゃんもオレのことちゃんと男として見てよ」