「ガッシャン!」という凄まじい音と同時に目の前が暗くなるのを感じた。 体の上に…何かある…? しばらく後で…フユがあたしを庇ってくれたということを知った。 「…っ。ここは…?」 「保健室よ。大丈夫そう?」 「はいっ。フユは…?」 「桜庭くんなら、アキちゃんの横にいるわ。気を失って寝てるだけよ」 横のベッドにはスヤスヤと眠るフユの姿があった。 手には包帯が巻かれた状態、で。 「フユのその怪我はっ…?」 「お皿の破片で切ったみたい。ちょっと深いから傷が残るかもしれないわ」