キミとぼくとのあい言葉。【完】




最初は抵抗したアキも、観念したのか抵抗しなくなった。

…抵抗しねーなら、止められねえよ?


どんどん深く…キスを落とす。

五年間、触れたくてたまらなかったこの唇の感触。



「…や‥っ……ん‥」

たまに聞こえる、苦し紛れに出すアキの吐息がさらにおれを夢中にさせるんだ。



そして‥バスローブを外し、

アキの体を一つ一つ確かめるようにしるしを付けつづけた。






そのとき、おれの頬に一滴の涙が零れ落ちた。






なんで涙なんか…

おれじゃねえぞ……?


ふとアキを見ると、目に涙をいっぱい溜めて憎しみの目でおれを見ていた。




「ちょっ‥、と待って…くだ…さ‥い」



小さく…否定を求めてい、たんだ。