でもこんなアキを見たら帰れない‥。
…決意が鈍る。
アキの寝顔を見ると、なんだか無性に触れたくなった。
カッターシャツのボタンを開け、鎖骨をなぞる。そして、そこに顔を埋め愛のマークをできるだけ濃くつけた。
五年前は触れることのできなかった、アキ。
しるしをつけることもできなかった。
こいつ…スーツで寝たらしわ、付くよな。
おれの服着せたいけど…おれもスーツだし。
…これでいっか。
そばにあったバスロープを手に取り、アキに羽織らせた。
もちろん、スーツは脱がしたためアキの裸は見てしまった。
やべえ…これはまじやべ‥っ。
おれの理性がぶっ飛ぶ‥
その後しばらく赤面の状態だったのは言うまでもない。


