「…そっか。じゃあ…冬樹と喧嘩したらいつでもおいで。相談なら乗るよ」 「幸せに」という言葉を残して、あたしと葛城さんは別々の道を歩き出した。 葛城さんには、葛城さんに合う人が絶対出てくる。 でも…あたしにとっては、 大好きな人はただ一人だから。 無我夢中に走り続けて、桜の木へと向かった。