生まれて初めてオヤジに頭を下げた。

今まで、オヤジを父親と思わず、一人の他人と思い接してきた。


でも今はそんなこと言ってられない。

…アキと一緒になるためには、


アキを守るためには…おれは桜庭冬樹じゃないとダメなんだ‥っ!



「冬樹、頭をあげろ」

『嫌です‥!お父さんがおれを認めてくれるまではっ』


更に深々と頭を下げる。おれの真剣さを見てほし、いんだ…!



「もう無理なんだ、冬樹。葛城家との合併話は着実に進んでる。今さら変更などできん」