運命の恋~先生を抱きしめたい~

どうしても送っていく

そう言い張るから根負けして
学校から少し離れたところで
下ろしてもらうことにした。


朝のラッシュを
琉仁のバイクはテンポよく車の
波をよけていく。


爆音に振り向かれるのが
最近少しイヤになっていた。



あの事故現場を走り抜ける



「琉仁!!!ここでいいったら!!」


琉仁は約束の場所を通り過ぎた。


「ちょっと!!!」


ダサイ制服の波が見えだした。


「琉!!!」



「ガリベンが
紅に手を出さないように忠告しなくちゃ!!」



爆音の
バイクは校門の前に停まった。


私は心臓が縮む思いで
バイクを降りて
メットを琉仁に投げつけた。


「サイテー!!!」


ダサイ制服の人たちの視線に
さらされながら
最悪な学校生活がスタートした。