運命の恋～先生を抱きしめたい～

ベンチでも祝福を受けて

俺は痛い足を引きづりながら
真理子の前に立った。


「錬・・・かっこよかった。」


真理子はもう涙で
ぐしょぐしょだった。



「おまえが支えてくれたから
こんな足で試合に出れたのも
ゴールを決めれたのも
走れたのも・・・・
真理子と一緒にいるって思ったから……」



「一緒に走ったよ。」



「愛してる・・・・
俺にはおまえしかいない。
おまえがいてくれたら
もう何にもいらない・・・」


真理子を抱きしめた。


「もったいないよ・・・・
私みたいな・・・・・
錬にはもっともっと幸せになってほしい」




「俺の幸せはおまえ以外の
なにものでもない。」



「ありがとう・・・・
こんなすごい試合に・・・
一緒に参加できたなんて
幸せすぎるわ・・・・・」



真理子は泣きながら微笑んだ。


耳元で
「キスしたい・・・」
とつぶやいた。


「バカ！！」


顔を見合わせて爆笑した。