運命の恋~先生を抱きしめたい~

準決勝は、余裕で勝利した。


自分の出る幕はなかった。
足首は心臓があるようにドクドク
言ってる。



決勝戦は強豪中の大強豪


早くから失点を重ねていった。

真理子はタオルやドリンクを
いつものように
かたづけたり
でも生き生きした表情だった。


地獄だった闘病生活


この顔が見たいって
ずっと思っていた。


監督が

「出れるか?」と聞いた。



「もちろんです。」



真理子が心配そうに見ていた。


「頼むぞ、真理子。」


真理子はうなづいた。