運命の恋~先生を抱きしめたい~

その日・・・その日は


どんよりとした日だった。


雨がいつ降ってもいいような
嫌な天気だった。


真理子にはケガのことを
話してはいなかったから
足をひきづる俺を見て
真理子は泣きそうな顔をして


「ケガした?」

と聞いた。



「ごめん、学校でちょっと・・・・
でも大丈夫だから・・・・
安心して・・・・」



「だって…楽しみにしてたんでしょ?
錬・・・・」


今にも泣きだしそうだった。



「俺は今日もし出してもらえたら
試合中は真理子と一緒に走るから
きっと真理子が俺をささえてくれる。
俺が ゴールを決めるのは
真理子の心の中だから・・・・
でれたらささえてくれる?」



真理子は


「一緒だよ・・・・
私、錬を支えるから・・・」



そう言って俺の
胸に顔をうずめた。


今夜・・・・絶対・・・・
この指にあの指輪をはめてやる・・・