運命の恋~先生を抱きしめたい~

「パパ、それは無理だよ。」

その言葉に三人は手をとめた。


母親が

「どうして?
どうしてそんなことを言うの?」
と聞いた。


「だって…悲しませるもん。
好きな人が一人になったら
可哀そうで…死ねなくなるもん。
今日死んじゃった美佐ちゃんの
彼氏が大声で泣いていたから
私パパとママ以外に
好きな人が私の死で
あんなに泣いたらイヤだな……
天国にいけないよ。
未練残してしまうもん。」



今朝亡くなった子は
彼氏がいたんだ・・・・・
俺は自分に置き換えると


悲しくなってしまった。



「錬・・・・・
このままでいた方が
幸せなのかもしれないね」


真理子は悲しく微笑んだ。