「先生・・・・
先生のサッカーしてる姿が一番好き。
教壇に立ってる先生が一番だと
思ってたんだけど……
走れなくなったからかしら・・・・」



「じゃあ…ずっと頑張るかな
大変だけど………。」





入院の前日
大会が始まった。




俺は真理子のためにゴールを決めまくり


そのたびに
真理子は力いっぱい手を叩いた。



「ボール持った時は
真理子も一緒にいるからね。
一緒に走ってるからね。」



勝利で飾った試合の後
真理子は俺にそう言った。




「行ってきます・・・・・。
待っててね。
また試合応援にくるからね。」



その背中を見送りながら
俺は誓った。


次、真理子の前でゴールを決めて
勝利したら
プロポーズしようと・・・・・。



それから地獄の入院生活は9カ月に及び
真理子が退院したのは
クラスメートが新しい生活に踏み出した
4月の末だった。