その日の練習に真理子は現れなかった。


練習が終わってから
俺は真理子の家に電話をした。


「今日 真理子さんお休みだったから
どうしたのかと思って。」


「先生…今 お電話しようかと
迷ってたんです・・・・」




「何かあったんですか?」




それから俺は車を飛ばした。



 転移の疑い?


「嘘だろ・・・・・
それを知ってたんだ・・・・。」




いつも前向きな真理子が
部屋に閉じこもって
出てこない


母親が泣いていた。



「本当のこと絶対に話してね」
それが真理子との約束だった……


両親は悩んだ末に
昨日主治医と相談して
本人に伝えたと・・・・・

朝は元気に行ったから
大丈夫だと思ってたのに・・・・


「変わってやりたい・・・・・
まだ・・・・まだ若いのに・・・・」


俺の顔を見て
泣き崩れた・・・・・・。