運命の恋~先生を抱きしめたい~

「心細くて……不安だった……
怖い夢だった……
でも…こうして会いに来なかったら
私の現実だったんだって
思うと怖かった………」


錬の腕と私の腕にまかれたヒモ



「俺たちって運命の恋してんだよ…
もしその人がさ…
運命で決まっている人じゃなかったら
別れてしまうんだ。
そして運命の人に出会うまで
何度も繰り返して
その人を探し続ける・・・・」


錬の言葉を聞いていた。


「でも俺達は運命だから
別れようと離れようと
必ずまた巡り会えるんだよ……
今まで何度もそうだった……」



 そうだった……


「私があなたを初めて見たのは
愛する人を失ったあなただった……
それからずっと心の隅に
あなたがいたけど
会えるなんて思ってもいなかったのに……」



錬の唇が額にうつった…