運命の恋~先生を抱きしめたい~

感情は爆発した。

俺は倒れている琉仁を蹴り上げた。



「ウッ…」


琉仁はしばらく俺の暴力に耐えていて
少しづつ
その様子に自分を取り戻した。



「なんでかかってこない?」


琉仁は身体を丸めたまま

「殴ってほしい・・・・・
俺はまだ紅のことで罪を償っては
いないから……」



「なんであんなひどいことをした?」


「本当に申し訳ない……って
紅のこと思うと胸が痛い……
先生…紅はどうしてる?
あれから何度か携帯もかけたけど
繋がらなくて……
転校したっていう噂もあって……」


「俺はさっきまで
全く知らなかった・・・・・
突然いなくなって動揺して…
それでも理由を聞かないでほしいって
紅の父親に言われたまま
今日まで来たんだ……
俺には…絶対言いたくなかったんだろう」




俺も座りこんで
頭を抱えた・・・・・・