運命の恋~先生を抱きしめたい~

和弘の様子を確認して


「じゃ、俺行くわ」
と立ち上がった。



「先生・・・大丈夫か?
なんかいつもの先生じゃないから…
俺心配だんだけど」



「大丈夫だよ。
教師として生徒を守る
男として愛する人の痛みを抱える
それだけだよ……
おまえも誰かを本気で愛したら
わかるから……」



「先生…月城に会えたのか?」


「おう!!やっとつかまえた。
逃げようとしても
絶対に離さないよ……
俺はこのこと知らないことにするから
おまえもできればそうしてほしい……
無理強いはしないけど…
俺は明日プロポーズするんだ
頑張るよ」



「マジ?うわ~ドキドキだべ~」


「おまえも頑張れ!!
おまえの居場所で早く輝けよ!!」


「あ…先生…そうだ
琉仁ってやつ
地下鉄のとこのショッピングセンターの
花屋にいるよ。
坊主頭のやつ……
だけど…乱暴は…殺すなんて言うから…」

和弘は心配そうにしている


「悪かったな・・・
大丈夫だよ…そんなことしたら
結婚できないじゃんか……
少し頭冷やしながら行くから
おまえはもうやつらと絶対にかかわるな。
もめるようなら
ご両親に話して警察に相談するんだ。
気持ちを強く持て
おまえの人生なんだからな……」



和弘は

「はい」と答えた。