運命の恋~先生を抱きしめたい~

「月城がいなくなってわかったんだ…
俺は月城を必要としてるって……
暴走族のバイクに恋人を
突然奪われて…俺は変わった……
変わろうとしてた……
でも月城のまっすぐな気持ちが
嬉しかったけど
素直にはなれない……
生徒と恋愛するくらい俺は
元気じゃないし……
月城の気持ちも一時的なものだとしか
思ってなかったから……」



「先生…いいのか?
俺にそんなこと話して……」



「俺は教師であるまえに男だから
愛する女を命がけで守ってやりたい。
そんなことがあったのに
俺は何もしてやれなかった……
電話で話したのに
あの時どんなに傷ついてたのかも
知らずに教師の言葉でしか
月城にかけてやれなかった……」



「先生は知らなかったんだし…
そんなに自分を責めるなよ……」

和弘も同情している


「自分が許せないんだ……
ダメなよな……俺はそんなこと言っちゃダメなのに
そいつら殺してやりたい……」


紅の笑顔の底にある
悲しみに気づかなかった自分自身にも……