運命の恋~先生を抱きしめたい~

怒りがこみあげてくる


この怒りは真理子を奪われた時と
同じくらいに俺の理性を
かき乱した。


それが本当なら・・・・


俺から姿を消した紅の悲しみが
俺の心に突き刺さる。


今・・・
幸せそうに微笑む紅の
心と身体の傷を知らずに浮かれていた
自分に腹が立った。



「その話は…誰にもしないでくれるか?」

震える声で和弘に伝えた。


「先生・・・・?」



不覚にも涙が落ちた。



「先生?」


そんな俺を見て和弘が慌ててる。
もういい・・・

問題になったところで…
俺は愛する女を守る男でいたい…