運命の恋~先生を抱きしめたい~

両親と真理子と
食卓を囲み 少しだけ真理子と
二人っきりになった。



「いつもすみません。」



「いいえ、真理子がわがままで
先生を困らせてるんでしょう?
週一回だって
顔出してもらえるだけで
あの子はうれしいんです
先生のおかげです。」

母親は頭を下げた。



「主治医もおどろいていました。
病気と前向きに
付き合ってくれているって
先生のおかげです」


父親が握手を求める


 イヤ…そんなこと・・・


「僕も真理子さんの強さに
いろんな勉強させてもらってます。」



「先生~~~早く来て~~~」


ニ階から真理子の声がした。


「はい はい
それじゃ少しお邪魔してきます。」


両親はにっこり笑った。


満面の笑みがプレッシャーだった。

 俺は教師です・・・・


そう一線をおくのが辛くなるから・・・