運命の恋~先生を抱きしめたい~

「だって先生に告白できたから…」


「え?」


「先生のおかげで数学が好きになった。
先生のおかげで帰って来てから
先生のお話思いだして笑ったり
先生の好きなものを勉強したり
なんだかとてもたのしかったから。
でも……私はこういう性格だから
みんなみたいに先生と仲良く話せなくて……
たくさんコクられたでしょう?
女子はみんな先生と
付き合いたいって噂してたよ。
きっと毎日笑ってばっかで
楽しいだろうねって
私もそう思ったもん。」



「何を言ってんだか。
みんなからかってんだぞ。
それに教師は生徒に特別な感情を
抱いてはいけないんだ。」


真理子の額に軽く
デコピンした。


「うふふ・・・・
これもしてもらいたかったの。
男子はいつも強烈なのされてて
真理子には今優しかった。」



「んな・・・
女の子にそんなことできるか?
マジに泣くぞ。」



「病気のおかげだよ・・・・
真理子 先生を一人占め。
うれしいな~。
こんなことにでもならなきゃ
告白だって
こうしていることだってできなかったから。
だからちょっとブルーだけど
頑張るよ。
先生また来てくれる?」


真理子は目にいっぱい
涙をためながらそう言った。


「おう!!時間許す限り
来るから!!」

俺はそう叫ぶのが精一杯だった。