運命の恋~先生を抱きしめたい~

錬が出かけたらいつものように
家のことを午前中でやりあげる。

それから母のホテルに
タクシーで戻る


出発の準備は着々と進んでいた。


母のところに行くと
父と兄夫婦が来ていた。


「あれ?来てたんだ~」


「出発見送って戻るよ。
それまで新婚旅行って感じかな。」


兄が笑った。


「紅ちゃんもやっぱり行くの?」
聡美が聞いた。



「うん・・・・」



「そう…サトレンは知らないんだね。」



辛いところだった。


「ごめんね…こんなこと言って……
友人たちからサトレンがやっと
幸せになった様子だってメールが来てたの。」


聡美は私の手を握りしめた