運命の恋~先生を抱きしめたい~

「それは俺のセリフだよ」



マンションから見える空の
星はあの公園よりは
輝きはないけれど


錬と見る全てのものが
美しく見える


朝日も・・・
雲も青空だって・・・・
曇った雨の日だって・・・


二人一緒ならなんでもキレイだった。



「もうすぐ秋になったら
ここの並木道がすごくきれいになるよ
紅に見せてやれるな~
俺ね、この窓から見える並木道を見て
ここのマンションに決めたんだ。」


秋の話は私には悲しい・・・・


だって別れる日は刻々と近づいている


あんなにあったのに
もう一週間しかない


幸せなピークから
私は別れの辛さを考えるだけで
心がふさぐけど

錬に心配をかけるわけにはいかない


なるべく明るく
元気に・・・・そして笑顔で


錬のまえで頑張っている……