運命の恋~先生を抱きしめたい~

「いってらっしゃい~
早く帰ってきてね」


憧れていた言葉で
錬をドアの外まで見送った。


錬は行きかけたかと思えば
また走ってきて
私を抱きしめる。



「絶対待ってろよ」



「もう・・・これで三回目だよ。
先生遅刻するよ。
待ってるから早く帰ってきて…」

そう言いながらも
私は錬のスーツの袖を離さない。


錬はまわりをキョロキョロみわたして
素早くそして
甘~いキスをした。


「行きたくない・・・・
休みたいけど・・・・・
頑張ってくるから!!!」


錬はやっとエレベーターで降りて行った。


一階に降りたのを確認して
私も部屋に慌てて戻った。



窓から錬を見送りたい


小さくなる錬の後姿


母がいなかったら

「愛してる~」って叫んでしまいそうだった。