運命の恋~先生を抱きしめたい~

「今日は ちょっとブルーだったから
先生が来てくれてうれしい。」


俺は少しドキドキした。


「少しかお役に立てたか?」


「うん!!
先生を独り占めできたから
それだけでもうれしいの。」

真理子ははにかんだ。


「おい!!からかうなよ。」

俺は頭をかいた。


「私の病気・・・・・
もっと早く病院に行ってれば
こんなことにならなかったのかな。」



「え?」



「手術するんだって。
ここに人工骨を入れるって。
だから走ったりするのは難しいんだって。」


返す言葉に困った。


「悪い病気なのはママを見てて
わかったの。
パパが先生に『なんとかして……』って
頭を下げてたのも知ってる。
でもね……そのおかげで
私 勇気が出たのかもしれない。」



真理子は俺の目を
じーっと見つめた。