運命の恋~先生を抱きしめたい~

「でもお仕事辞めるんでしょう?
どうして?」




「秀則の病院の施設に
院内教室があるから
そこで教えるのもやりがいのある
仕事のような期待感があって
もうそろそろ秀則を待たせられないって
思っていたから……
ちょうどいいタイミングだったの。」



「やっとおにいちゃん
一番目になった?」



「うふふ・・・
でもほら・・・また仕事に戻ると
やっぱり二番目かしら?
でも私だって二番目なのよ。
彼にとってだって
患者さんが一番だもん・・・
でもそれを共感できるから
私たちは大丈夫だと思うわ。」




「素敵だね。
ふたりとも・・・・」



聡美は美しい笑顔で


「ありがとう」と言った。