運命の恋～先生を抱きしめたい～

しばらく静かに時が流れた


「俺を…好きだって思ってくれるなら
俺を混乱させないで……」


「混乱？」


先生の顔を見つめた。



「生徒と恋愛はしない。
それに・・・
おまえを好きになって
真理子を裏切りたくない……
それから
真理子が一番な俺を好きになったら
おまえが傷つく・・・・」



「生徒が嫌だったら
真理子さんをまだ忘れたくないなら
私が卒業するまで
先生を待っているから………」



「月城は俺に憧れてるだけだよ。
きれいごといっても
俺は男だから・・・・・
いろんな欲望と闘ってる……
こうやって抱きしめてしまったのも
そんな気持ちなのかもしれない」




「先生を苦しませたくない
だけど・・・こうして
抱きしめられたらキュンとして
先生になら
どうにでもしてほしいって
思っちゃう・・・・・・
私にだって欲望はあるよ・・・・」




「おまえが俺の生徒なうちは
そういうことになるのが嫌なんだ。
それは真理子を裏切ってしまうから
他の人をまだ好きになっては
いけない・・・・
もう少し真理子の思い出と
一緒に生きて行きたい。」



先生が辛そうにそうつぶやいた。