運命の恋~先生を抱きしめたい~

先生は夜景を見たまま動かない


「先生・・・・
あの日先生の悲しみは
想像もできないくらいのことだったのに
私は不謹慎にも
そんな先生に恋をしてしまいました。
先生の泣いている顔に
胸が締め付けられて
自分のやってきたことが
恥ずかしくなったの・・・・・。
先生として再会した時
私が先生を抱きしめてあげたい
そう思ったの・・・・
ごめんなさい・・・
先生・・・・」


最後まで言って
私はホッとして座りこんだ。



先生が振り向いて
静かに近づいてきた・・・・




私は怖くて目をしっかりと
握った・・・・・




先生の手が両脇を抱えたら
私は宙に一瞬浮いた。


涙が空に流れた・・・・・



「あ・・・・・」
先生が声をあげた・・・・