運命の恋~先生を抱きしめたい~

「本当はね…私はずるいから
言いたくなかった・・・・。
先生に嫌われたくなくて……
話すつもりなんてなかったけど……
琉仁が……
先生のことに気がついてしまって
私の気持ちも……
どうしてあの時別れたのかも
琉仁は悟ってしまった。」



「あの事故のせいだって?」



「事故じゃない・・・
あの時泣いていた名前も知らない男の人に
恋をしたから・・・・
ずっと忘れられなかった。
あんなふうに泣いて欲しいって…
自分に置き換えて……
まさか…また会えるなんて
思ってもいなかった……
運命だって……
思っちゃったら……
先生をどうして好きになったか
言えなかった……
嫌われたくないって………」


私は大きく深呼吸した。