謝罪をしたい気で一杯だった。



私はその日帰るとすぐに


金髪に近かった髪の毛を
黒に染め直した。


鏡の前にたつ私は


中学生に戻っていた。



あの人は知らないけれど
どうしても
謝りたかった。



仲間が起こした事故



あの男の人に与えた悲しみ


これが謝罪にはならないけれど
何かを


伝えたかった


形として・・・・・



私はあの人のことを
忘れることはできなかった。



その日から
胸の片隅に彼が住み着いていた。