運命の恋~先生を抱きしめたい~

「ふざけんな、テメー」



私は女の背中を蹴り上げた。



「紅ちゃん!!」



おじさまが私をつかんだ。





私はもう一度蹴ってやろうと
足を振りあげた。



「やめてください!!
お腹に子供がいます!!」


女が叫んだ




頭が真っ白になった。



「子供?」



「すみません。
すみません…」



髪の毛を茶色く染めた
きっと自分とそう変わらない
その女の言葉に茫然とした。



裏切られた


そんな失望感だった。