運命の恋~先生を抱きしめたい~

「今日は家に帰る……」


正直な気持ちだった。
あまりにショックな光景に
少し落ち着きたかった。


琉仁もだまって帰って行った。



リビングに明かりがついていた。



 いるんだ………



部屋に行くには
リビングを通らないといけない。


家族が仲良しの頃はそれで
よかったけど

今家がなんだかいずらいのは
このせいもある。



リビングのドアを恐る恐る開ける。




母が驚いてこっちを見て
無言で 自分の部屋に入って行った。



「クソババア」


そうつぶやいて階段を駆け上がった。