「先生・・・・・
私のことどう思う?」




「月城のこと何も知らないよ。」



「これから知ってくれればいい……
今はなんにも興味もなくても
きっとこれからは他の子よりも
私を見てくれるでしょう?」



「今はまだ違う人を愛せない。」




「先生は酔ってるだけよ・・・
真理子さんを忘れられない自分に…」




私はさらに力をこめた。


 ごめんね・・・・・



「どういう意味だ?」



「思い出は美しすぎるから……
真理子さんはいつまでもキレイで
愛おしくて……先生はそれに甘えてる。
現実から逃げてるのは
傷つくのがもう耐えられないからよ。」



私は先生の背中にまわした手で
もっともっと強く
抱きしめた。