運命の恋~先生を抱きしめたい~

男の人はひざまついた。


「マリコ!!!」



もう一度声をあげた。



「おい!?おきろよ!!マリコ?」

何度も何度も声をかけている。


「救急車呼んだぞ~」
やじうまの中から
大きな声がした。



それから倒れている仲間のところにも
人が集まりだした。



「おい、生きてるのか?」



私たちは仲間の様子が気になっていた。



「マリコ~~~~~!!!!」

その声が私の心臓を刺した。


その男の人は
血だらけの人を抱きしめて
何度も何度も名前を呼んでいた。