運命の恋~先生を抱きしめたい~

「先生はもう他の人を
好きにならないのかな・・・・」




「そうだな。
なってほしいね。
まだ若いんだし……錬くんは
いい男だし……」



「人を深く愛せる人だよね。」


ついつい言葉に出してしまった。


父は驚いた顔で
私を見た。


「あ…意味はないよ……」
私は焦った。



「そうか。
意味はないならいいけど。
錬くんはいい男だけど……
紅には……あまり悲しい恋をして
ほしくないな……」



「わかってるけど……
あたりまえだけど………
どうして?って聞いていい?」

私は少しむっとしてた。



「紅には幸せになってもらいたい。」


父の言葉が
矛盾してるようで気分を害した。