「真理子ちゃんの病気を
一緒に支えてきたからね。
あの二人の純愛は 本当に
強くてキレイだったよ。
体じゃなくて心がつながっていた。
真理子ちゃんの闘病も
苦しかったんだ。
きっと何度も何度もくじけては
錬くんが支えていた。
だから………
二人の心は一つになったけど
自分を病気で失った時、錬くんが
どんなことになるのか
真理子ちゃんには見えていたんだろうね。
結婚できないって言ったんだ。
でも錬くんはたとえ五年の間に
真理子ちゃんがいなくなっても
これから一緒にいられる思い出を
重ねていけば耐えられる
そう思ってたんだ。
まだ時間はある…そう信じていた。
だから誰もが真理子ちゃんの命を
奪うのは病気だと覚悟していたのに……
あの夜、もう一度
プロポーズをするはずだった。
後で知ったのは 真理子ちゃんも
それを受けるはずだったんだ………
あまりにも突然の終わりだったから
錬くんも受け入れられないんだろう。」
父の言葉に私の心に
ナイフが突き刺さる。
一緒に支えてきたからね。
あの二人の純愛は 本当に
強くてキレイだったよ。
体じゃなくて心がつながっていた。
真理子ちゃんの闘病も
苦しかったんだ。
きっと何度も何度もくじけては
錬くんが支えていた。
だから………
二人の心は一つになったけど
自分を病気で失った時、錬くんが
どんなことになるのか
真理子ちゃんには見えていたんだろうね。
結婚できないって言ったんだ。
でも錬くんはたとえ五年の間に
真理子ちゃんがいなくなっても
これから一緒にいられる思い出を
重ねていけば耐えられる
そう思ってたんだ。
まだ時間はある…そう信じていた。
だから誰もが真理子ちゃんの命を
奪うのは病気だと覚悟していたのに……
あの夜、もう一度
プロポーズをするはずだった。
後で知ったのは 真理子ちゃんも
それを受けるはずだったんだ………
あまりにも突然の終わりだったから
錬くんも受け入れられないんだろう。」
父の言葉に私の心に
ナイフが突き刺さる。


