運命の恋~先生を抱きしめたい~

「実は私、父とこんなに話たの
もう何年ぶりかしらって
感じなんです。」



「うん、さっき聞いたよ。
ずっと話したかったって
真理子が話させてくれたような
気がしてるって言ってたな。」




「私もそう思ってます。」



父だけのことじゃない
彼のことだってそう・・・・




「真理子さんに会いにきて
よかったです。」




「ありがとう」


おばさまが目がしらをおさえた。


私も変われるような気がした。




彼と真理子さんの絆の中に
自分がどれだけ入りこんで行けるか
わからないけれど……



花に囲まれた遺影は微笑んでいる。


 先生が好きです。


ここに来てちょっと胸が痛かったけど
私はまた彼を好きになった気がする。