運命の恋~先生を抱きしめたい~

「紅!!」

下から父の声がした。



「パパ、急患はいったから
呼び出しがきてるんだけど
一人で帰れるか?」




「あ、はい
大丈夫だよ。」




「なんも俺が送って行くって。」
おじさまが言った。



「いえ、友人のところにも
よりたいし地下鉄の駅も近いし
パパ仕事行って、早く」




父は慌てて出かけて行った。



「月城はいい医者だからな。」」




下に降りて行くと
おじさまが言った。



「博美ちゃんもいい医者だし
病気の人たちの精神的な支えに
なってくれているんだよ。」