運命の恋~先生を抱きしめたい~

そこに笑ってる彼は


私の前にいる先生とはまったく
別人の男の人だった。


一面のコルクボードにいろいろ
書かれたメッセージが
彼と真理子さんとの愛の深さを
物語っている・・・・・。




彼はいつでもニッコリ
微笑んでいる。


細くて華奢な真理子さんを
隠してしまうような
いつも真理子さんを
支えている。


病室の真理子さんは
やつれて笑っている。
彼はわざとに変顔をしている。


 『支えてくれてありがと』


「先生、サッカー?してるんだ……」


独り言におばさまが

「フットサルって言うんですって。」

ボールを持って走る
シュートを打つ


そして真理子さんと抱き合う


嫉妬と悲しみと
複雑な感情が入り乱れた。


 『一緒に走るから
  いつも錬の隣にいる・・・』


 『ゴールと勝利をありがとう』


 『たくさんの大きな愛をありがと』