運命の恋~先生を抱きしめたい~

「真理子、紅ちゃんだって。
小さい頃よく遊んだよね。
大きくなって…あら?もう
高校生?」


落合のおばさまが聞いた。



「はい、高校一年です。」



「あら~真理子と六歳くらい
離れてたものね。
そう・・・大きくなってね。」


おばさまの目が潤んでいた。


きっと真理子さんと私を
重ねていたんだろう・・・・・




父が手を合わせて


私を呼んだ。



「紅…おいで……」



「はい・・・・」



私は花に囲まれた遺影を見つめた。