父の助手席に乗って
外を見ていた。



父との距離が縮まらなければ
こうして
先生の愛した人に
近づくことができなかった。




謝って
お礼を言って


そして



先生を好きです



って言ってみよう・・・・・。



彼が先生として
私の前に現れたことも

父が彼を知っていることも



こうして彼の愛した人に
触れることも



きっと運命なんだって私は思う。




だから
彼の愛してる人に言わなくちゃ・・・・




「あなたが愛した人に
恋をしています。
あなたをまだ忘れられない人を
好きになりました。
彼の心の傷を私が癒してあげたい……」



それを言えたら
彼に向かってまっすぐ突き進むから……