君と繋いだ手

すっげぇ
子供みてぇ…


つか、
よく俺を家に入れたなぁ…

しかも隣で普通に寝てるし…
無防備すぎじゃないのか?…


拓巳の頬を指でつつくと
ピクピク動いた。

寝返りをうって横を向いていた拓巳の顔が仰向けになった。

やばい…
手出しそう……

目の前で好きな女が
寝てるって…
こんなにも辛いものがあるなんて、初めて知った。


付き合ってる訳じゃないし
勝手にしたら
嫌われるかも……


いや、でも…


拓巳の長い髪に触れながら
拓巳の唇に触れるようなキスをした。


「んー…?」


一瞬拓巳が反応したから
焦ってすぐ顔を離した。