キライ

「廉…。大好きっ…」

「だから俺の方が好きだってーの」

香奈を抱きしめると背中に回された腕がギュッと俺を抱く。

「もっと好きって言って?」

「すっげー香奈が好き」

照れたように微笑む香奈が俺の耳元で囁いた。

「来年は泊りで遊びに行こうね」

それって…、それって…。

その意味を悟った俺は顔を赤くして力強く頷いた。








家に帰ってふと思う。

あの時はコーフン状態で思い至らなかったけど、あの香奈の発言だと…。

来年までお預けってかぁーーーー!!

それまで俺って我慢出来るのかなぁ…。